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「祝還暦旅行」信州長野旅行記

昭和45年機械科3組卒業 山田末雄

昭和45年の3月に八工高を卒業して42年、我々も60歳還暦を迎えました。卒業後地元に残る者、関東・関西、又はそれ以外の地域へ就職した者、人それぞれの人生があったと思う。わたくしも神奈川県川崎市の東芝へ入社、42年間勤めて今年の6月末に定年退職をしました。
 我々の還暦を祝して地元に残った数人の級友が今回の信州長野旅行を計画してくれた。日程とコースは、10月8日から10日までの2泊3日、長野の松本駅を北九州組(恩師、小山田先生と級友8名)と関東組(2名)の合流地点とし、1日目は、松本城→旧開智学校→白骨温泉の白船グランドホテルで宿泊。2日目は、上高地の大正池・河童橋の散策→善光寺参拝→長野市内のビジネスホテル(ホテルサンルート長野)で宿泊。3日目は、小布施の葛飾北斎館→岩松院を見た後昼食。昼食後長野駅へ向かう。長野駅で関東組2名は、バスを降り、北九州組は、松本空港から帰路へと向かった。このコースの2日目の朝、ホテルで現在名古屋市に在住している1名(磯永氏)と合流した。
 旅行の醍醐味は、見知らぬ土地の美しい風景とそのと土地々での美味しい食べ物、そして体を癒してくれる温泉や休憩の宿である。今回の旅行は、その全てを楽しませてくれた上に次の二つの楽しみも与えてくれた。ひとつは、なつかしい友や恩師との語らい。もうひとつは、旅行コースの先々でその土地の人と出会い、語らいがあった事。
 その中で一番印象に残っているのは、旅行最終日3日目の昼食を済ませた後の出来事である。昼食後出発予定時間まで約1時間の余裕が出来た為、昼食場所のドライブイン近くを散策する事にした。周りは、リンゴ畑で我々の仲間のひとりが勝手にそのリンゴ畑に入って行った。それにつられて自分を含めた他の仲間達もそこに入って行った。リンゴ畑では、若い夫婦が旬のリンゴ(品種:秋映)の摘み取り作業を行っていた。その若い夫婦は、我々を見て怒る訳でもなく、売り物にならない色形の悪いリンゴ(食べるのにまったく問題ない)をひとり一個ずつ「どうぞ」と手渡ししてくれた。その上その場で15分近くも我々老人の話相手になってくれた。
 このような地元の人との交流を今回の旅行の先々で数多く体験出来た。旅行という非日常的な時間と空間の中で、日常あまり味わえない貴重な体験と喜びを味わった。jこの思い出は、今回参加したメンバー全ての人の心にいつまでも残り、これからの残された人生を生活していく為の大きな糧となることでしょう。
 最後にこの書面を借りてこのような旅行を計画し、実行して頂いた幹事をはじめ恩師、小山田先生と級友に感謝いたします。

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